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ベルトディスクサンダー RYOBI BDS-1010の修理(ベアリング交換)

  • 執筆者の写真: tette diy
    tette diy
  • 2024年8月24日
  • 読了時間: 5分

更新日:4月6日

2024.8.23

入門モデルの王道機種

2年ほど前にSELAM(奥様のドライフラワーショップ)のワークショップや販売するための積み木を作るために購入したベルトディスクサンダー。

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通販サイトで探すとほぼこの商品がヒットするのではないでしょうか?

見た目が少し違うものもありますが構造、性能はほぼ一緒で素人が手を出すならこれ以上もこれ以下も選択肢がないというところでもあります。


性能はというと…

消費電力:400W

ベルト速度:7.2m/s(50hz)

ディスク回転数:2800min-1(50hz)


とやや控えめ。


やわらかめな木材(杉、ヒノキなど)を削っていても強く押し付けるとベルトが止まってしまう事も。


こんな大きさでも力一杯押し付けると止まります。
こんな大きさでも力一杯押し付けると止まります。

とはいえハードな使い方をしなければ必要十分。

これ以上を望むのであれば産業用の動力機でしょう。


2年間ことあるごとに木を削りまくっておりました。


異音(唸り)とともに動かなくなった…

サイドのディスク面でちょんちょんと削っていた時です。

触れるか触れないか、ほぼ負荷もかけていないのに軸ブレしてディスクが干渉しています。

はて?とおもい、何度か電源のオンオフを繰り返していると…


「ブーーン」と唸り声をあげ動かなくなりました。

削るのを諦め、いの一番に分解を始めます。


ブログを書くのであれば写真を順番に取るべきですが…


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すみません。

気が付いたらもうこんな状態でした…


原因はというと回転軸についているベアリングの片側(ディスクがついている側)が破損していました。


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ベアリングのシールは両側共外れて保持器は飛び散っていました。


この時点では隠れている反対側のベアリングがどうなっているかわからないという事と、どうせ交換するなら両側いっぺんにという事で軸を抜いてみることに。分解続行です。



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本体裏面?のカバーを外すとベルト部分が見えます。

下のプーリーがモーターの軸とつながっているのでネジを外していきます。


外して…


外れません。


インパクトで慎重に…


なめた。


やっちまった。


もしかして!!上側のプーリーのネジを右に回してみると・・・

外れた。

逆ネジやないかーい!!


時すでに遅し。

あーだこーだあがいていると…


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もう、だめっす。

チャレンジ1:サンダーで溝をつける、貫通のマイナスでチャレンジ!→無理。

チャレンジ2:もういいやドリルで壊してしまえ!→意外にもネジ硬くて諦める。


手持ちの「なめたネジ外し」も正ネジ用。

もう打つ手なしか…

諦めずにアマゾンをさまよっていると…

これだ!即注文!

待つこと翌日…



ネジザウルスバズーカ(救世主)なるもの

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きました。ネジザウルスバズーカとかいうやつ。

新商品かなーと思いきや2016年のなんとか金賞を受賞しているらしい。

その割には今風の気の利いた謳い文句が書かれております。

期待を胸に…


えいや!



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すげーよあんた!

一撃だよ!

こんなク○ソみたいな状態のネジを一撃だよ!

感謝!


こうして次の工程「ベアリング交換」へと進むのでした。


ベアリングの型番

ベアリングの選定は同じものを入手できれば話がはやいのですが…

もともとのベアリングに書かれていた型番は「6003RS JVB」です。

調べてみると…

出てくるもののなんかよくわからないメーカー…

有名どころ(NTN、NSKなど)とは型番が違うようです。


もう少し調べてみるとどうやらこのベアリングは6003(内径17mm、外径35mm、厚さ10mm)の

接触式シール形(防水性、防じん性のある低速用)とのこと。

2800min-1とか人に比べると十分高速だけどベアリングでいうところの高速というのは20000rpm(min-1)~

の事らしいっす。

そもそも分解してみたら木の粉だらけだったのでこのタイプ一択でしょう。定在適所ですな。


ということで今回選定したベアリングはNTNの「6003LLU」型番は違いますが上記の通りメーカー毎に同じ仕様でも対応する呼び方が異なるようです。


早速プーラー(でかいギアプーラーしかなかったので追加出費…)とセットでまたしてもamazonで注文です。



ベアリングの交換

待つこと2日…


スーパーツールの「プロ用強力型アマチュアベアリングプーラ」というツッコミたくなるネーミングのプーラとベアリングが届きました。


早速ベアリングをプーラで外しま…


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外れません。

非力な私の腕力ではスンともいわず。

防錆の油が塗布してあってぬるぬるしている上に握るところが小さくて痛い。

もう少しハンドルが大きいと助かるんですがね…

これ以上大きいと「あるある」で爪がもげたりしちゃうんでしょうかね。


思考を変えベアリングと軸側をドライヤーでチンチンに熱くしたのちに渾身の力を振り絞り何とか両側外すことに成功しました。



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新しいベアリングを入れる際は少し軸側を800番くらいのペーパーでやすってから入れると良いです。

少しばかり苦労しましたが万力とか17mm~20mmくらいのパイプを使ってベアリングを入れることに成功しました。


後はもとに戻せば動くはず!

(分解の際、コンデンサの配線を外したため極性に悩みましたが、どちらも極性がないタイプの物でした。)



駄目にした逆ネジも取り寄せて逆順に組み上げます。


無事復旧しました!

軸ブレも異音もなく良好です!



まとめ

今回かかった費用は

ベアリング 858円

逆ネジ(M5 15mm)9本セット 822円

ネジザウルスバズーカ 1641円

アマチュアベアリングプーラ 4782円

計 8103円 でした。

逆ネジをダメにせず工具を含まない場合はベアリングのみなので858円(1個の場合は429円)とかなりリーズナブルに修理ができる案件でした。


購入当時は約18000円。今同じものを買おうとすると約22000円。

修理に出した場合いくらなのかは分かりませんが…


これでまたしばらく活躍してくれるでしょう。



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